厚労省、認知症の仲間支援に補助 当事者の不安軽減

 厚生労働省は8日までに、認知症の当事者同士で悩みを語り合ったり、互いに支援したりする活動への補助制度を新設する方針を固めた。認知症と診断され戸惑う人の相談に別の認知症の人が応じ、不安の軽減につなげる狙い。2019年度予算の概算要求に、関連事業と合わせて約5億6千万円を計上した。

 同じ症状や悩みを持つ人同士で支え合う活動は「ピア(仲間)サポート」と呼ばれ、注目を集めている。

 専門医療を提供する「認知症疾患医療センター」や地域包括支援センター、公共施設を拠点に、定期的に認知症の人が集まり、相談できる場を設ける。


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