設計ミス36両の修理開始 台湾脱線事故で日本車両

台湾・宜蘭県の特急列車脱線事故現場=10月22日(共同)

 台湾の特急列車脱線事故で、車両を供給した日本車両製造は8日、設計ミスのあった計36両の修理を6日に始めたと明らかにした。速度を抑える「列車自動制御保護システム」(ATP)を運転士が切ったことを運転指令に伝える配線を接続していなかった。

 日本車両は1日にミスを発表し、担当者の確認不足と説明。「設計ミスは事故の直接原因ではない」としている。

 同社は台湾鉄路管理局(台鉄)に計152両19編成を納入。ATPは1編成につき両端の2両に搭載しており、事故車両を除く36両を修理する。

 台湾当局などによると、事故は列車の速度超過が原因とみられる。


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