地銀収益、悪化加速を警戒 日銀10月会合の主な意見

 日銀は8日、10月30、31日の金融政策決定会合で出た「主な意見」を公表した。景気後退による地方銀行など地域金融機関の影響について「加速度的に収益悪化が進む恐れがある」と指摘し、警戒を求める声があった。

 ある委員は金利が低下傾向にある中で、地域金融機関が比較的リスクの高い企業への貸し出しを増やしていると分析した。景気が後退し貸し倒れなどが発生すると、収益が急速に悪化する可能性を訴え、「十分留意が必要だ」と警鐘を鳴らした。

 10月30、31日の会合では、2020年度までの物価上昇率の見通しを下方修正した。


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