トランプ米大統領、司法長官解任 ロシア疑惑捜査、不透明に

2017年2月、米ホワイトハウスで開かれたセッションズ司法長官(右)の就任会見で話すトランプ大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は7日、ロシア疑惑捜査を巡り非難していたセッションズ司法長官を事実上解任した。疑惑捜査が大詰めを迎え、政権が打撃を懸念する中、長官解任で捜査の行方は不透明感が強まった。民主党は捜査の妨害と非難し、新議会での疑惑調査を検討。トランプ氏は会見で民主党との協力を模索すると表明する一方、民主党が政権への調査を始めれば対抗策を取ると警告した。

 捜査進展に危機感を強めるトランプ氏が次期司法長官を通じて捜査に介入したり、モラー特別検察官を解任したりすることを民主党は懸念。1月の「ねじれ議会」開会を控え、政権側と駆け引きが激化しそうだ。


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