北極圏に日本の風力発電 ロシア電力大手と実験開始

ロシア・サハ共和国ティクシに設置された日本製風車(NEDO提供・共同)

 【ウラジオストク共同】日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7日、ロシア北極圏のサハ共和国ティクシで、共和国や国営電力大手ルスギドロと日本製風車を使った風力発電の実証実験を始めた。日ロが進める8項目の経済協力プランの一環で、広域電力網から切り離された地域の電力の安定供給やコスト削減を狙う。

 NEDOによると、駒井ハルテックなどの協力で、氷点下30度以下でも動く風車3基をティクシに設置し、7日に運転を開始した。来年12月からはディーゼル発電機や蓄電池との併用を始め、年間で16%の燃料削減を目指す。


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