2018年11月7日 11:43 | 無料公開
日本原子力研究開発機構の研究用原子炉「JRR3」=茨城県東海村(同機構提供)
原子力規制委員会は7日の定例会合で、日本原子力研究開発機構の研究用原子炉「JRR3」(茨城県東海村)の安全対策をまとめた「審査書」を了承した。運転再開審査に正式合格したことになる。機構は補強工事などを実施して2020年10月の運転再開を目指す。
JRR3は設計から建設まで国内技術を使った研究炉。核分裂が連鎖的に起きる臨界に初めて達したのは1962年で、その後、原子炉本体を交換し、改造炉では90年に臨界となった。発電施設はなく、タンパク質の構造解析などを行う。東日本大震災当時は定期検査で停止していた。