熊田曜子さん
子ども3人を連れ、東京都墨田区の児童館を訪れたところ、「大人1人につき子ども2人」というルールがあり、利用を断られたと明かしたタレント熊田曜子さん(36)のブログ記事が議論を呼んでいる。児童館の対応について「子どもの多い家族を排除するのか」との批判の一方、「安全を考えると、仕方がない」との擁護の声も出ている。
「3人育児」と題した4日付の記事によると、熊田さんは1人で5歳、3歳、4カ月の子どもを連れ、墨田区の児童館を訪れた。就学前の子どもが遊べる「すくすくルーム」に入ろうとし、スタッフに止められた。
区によると、この児童館は10月にオープン。すくすくルームは約70平方メートルの室内に、ボールプールやジャングルジムを備える。通常、児童館は保護者1人当たりの子どもの人数を制限していないが、この施設は遊具があり、目が行き届く範囲を考慮し、2人までとしたという。
ブログによると、熊田さんは4カ月の子をだっこすると申し出たが、入室は認められなかった。熊田さんは「まさか、そんな決まりがあったなんて」「事前に確認するべきですね」とつづった。
「あまりにしゃくし定規」。ブログを読んだ、2人の子どもを育てる東京都の女性(36)は首をひねり「児童館が使えないのはつらい」と嘆く。
一方、墨田区の担当者は「子どもの多い家族を排除するつもりは全くないが、安全のためのルール」と説明。1歳児を育てる別の女性(36)は「うちはまだよちよち歩きで、走り回る大きな子たちとぶつからないか心配。2人までというのは一理ある」と理解を示す。
区によると、3人以上の子どもを連れた保護者が訪れた場合、1人を連れた保護者と一緒に利用することも呼び掛けているという。担当者は「熊田さんには、適切な案内ができなかった。ホームページの記載も分かりにくく、改善したい」と語る。
子育てに詳しい「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんは「児童館は、地域の子育て支援の重要拠点。大勢のきょうだいがいても、工夫して受け入れを進めてほしい」と訴えた。