加古里子さん、最後の絵本出版 子どもへの思い込め

加古里子さん

 「だるまちゃん」シリーズなどで知られた絵本作家で、5月に92歳で死去した加古里子さんが最後に手掛けた絵本「みずとは なんじゃ?」(小峰書店)が8日に発売される。科学の面白さを子どもに伝える、科学絵本の先駆者だった加古さんの思いがこもる一冊だ。

 作品は、水の性質や役割が子どもにも理解できるよう、身近な物や現象を例に挙げてやさしく紹介。水の優れた性質を知り、地球上の生物に大切な存在の水を汚さずに守ろうと呼び掛けている。

 晩年の加古さんは視力の問題で描くのが難しくなり、この作品は文章を自ら完成させたが、絵は絵本作家の鈴木まもるさんに依頼した。


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