2018年11月5日 21:36 | 無料公開
【ジュネーブ共同】世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)は5日、一時破壊が進んだ大気中のオゾン層が2060年代には地球全体で1980年の水準まで回復すると予測する報告書を発表した。オゾン層には有害な紫外線をさえぎる効果がある。WMOなどはモントリオール議定書による破壊物質フロンの規制が奏功したとしている。
報告書によると、成層圏上部のオゾンは両極地方を除き2000年以降、10年ごとに1〜3%増加しており、このペースが続けば、北半球の中緯度地域では30年代までに1980年の水準まで回復し、南半球の中緯度地域でも2050年代には回復するとした。