2018年11月5日 19:27 | 無料公開
子どもの結核を予防するBCGワクチンを溶かす生理食塩液から微量のヒ素が検出された問題で、厚生労働省は5日、同じ製法となった2008年以降の製品にはヒ素が混入していた可能性があるとの見方を示した。ただ安全性に問題はないと強調している。
食塩液をガラス製の容器に入れ、加熱する工程で容器からヒ素が溶け出たのが原因で、容器に入れる前の食塩液を検査していたため、長年発覚しなかったという。
厚労省は専門調査会に問題発生の経緯などを報告。製造業者の日本ビーシージー製造は16年にも厚労省から業務改善命令を受けており、調査会の委員からは管理体制を問題視する声が上がった。