首相、TPP拡大に期待 「英国参加の可能性」

参院予算委で答弁する安倍首相=5日午後

 安倍晋三首相は5日の参院予算委員会で、年内発効が決まった環太平洋連携協定(TPP)に関し、加盟国の拡大に期待感を示した。「英国などが興味を示しており、TPPが拡大する可能性は十分にある」と指摘した上で「自由で公正な経済圏を広めるため、主導的な役割を果たす」と述べた。

 首相は、米中の貿易摩擦について「世界中に張り巡らされたサプライチェーン(部品の調達・供給網)の網の目の中で、当事国以外にも、予期しない悪影響をもたらす可能性がある」と懸念を表明。「日本企業が最適なサプライチェーンが構築できるようにする」とし、影響回避へ努力する姿勢を示した。


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