フランスからの独立を否決 ニューカレドニア住民投票

4日、フランス特別自治体ニューカレドニアの政庁所在地ヌメアにある投票所で一票を投じる男性ら(AP=共同)

 【ヌメア共同】南太平洋のフランス特別自治体ニューカレドニアで4日、フランスからの独立の是非を問う住民投票が行われ、即日開票された。フランスのマクロン大統領は同日のテレビ演説で「過半数の住民がフランスを選んだことを国家元首として誇りに思う」と述べ、独立が否決されたことを確認した。地元メディアも反対票が賛成票を上回ったと伝えた。

 フランスが1853年に併合したが、支配層だったフランスなど欧州系移民との貧富の差に不満を持つ先住民カナクらが長年独立を求めていた。経済や安全保障を理由に、独立した場合の負担増を懸念する欧州系住民らの「現状維持」を求める声が上回った。


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