薩摩藩士の劇、宮城で上演 特産の石採掘、交流描く

4日に宮城県石巻市雄勝地区で上演された、旧薩摩藩士が「雄勝石」の採掘に従事した史実を基にした劇

 1877年の西南戦争で敗れた旧薩摩藩士が、囚人として服役した宮城県石巻市で、特産の「雄勝石」の採掘に従事した史実を基にした劇「石に刻んだ赤心」が4日、石巻市雄勝地区で上演された。東日本大震災で被災した同地区の復興を後押ししようと、仙台市の演出家大日琳太郎さん(58)が企画した。

 雄勝石はすずりや屋根のスレートなどに用いられ、東京駅の駅舎にも使われている。西南戦争後に服役した旧薩摩藩士らのうち、雄勝に送られた70人ほどが石の採掘や加工に携わった。

 劇は5、6日に東京で、7、8日に鹿児島市でも上演する。


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