沖縄、土砂搬出港の年内使用困難 辺野古工事で地元の町説明

台風の影響で破損した本部港の岸壁=2日午後、沖縄県本部町

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部の埋め立て工事を巡り、沖縄県本部町の幹部は2日、政府が土砂を搬出するために求めている本部港の使用は、9〜10月の台風被害で受け入れ能力を超えるとして、少なくとも年内は難しいとの見方を示した。

 年内の土砂投入に向け、1日に埋め立て関連工事を再開した政府の計画に影響を与える可能性がある。

 港湾施設を管理する沖縄県から、破損した岸壁の修復に3カ月かかるとの説明を受けたという。

 県は辺野古移設に反対するが、県港湾課の担当者は取材に政治的な思惑を否定し「物理的に困難ということだ」と強調した。


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