「音楽と物語を楽しんで」 映画主演のホワイトハウス

「日本で時間があったら渋谷に行ってみたい」と話すジョシュ・ホワイトハウス=東京都内

 英ロンドンを舞台に、音楽を通じて出会った男女の恋を描いた映画「モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト」の公開に合わせ、主演のジョシュ・ホワイトハウスが「音楽と物語を楽しんでほしい」とアピールした。

 物語は主人公のバンドマン・リアムと恋人ナタリーの破局から始まる。同居していた部屋を引き払うため、思い出が詰まったレコードのコレクションを分ける2人。1990年代、2000年代の英国バンドの楽曲に乗せて、2人の10年間がフラッシュバックする。

 演じたリアムは「気難し屋のナルシシストで、未来を拒否している」とホワイトハウス。プロを夢見て活動しつつも、商業主義やデジタル配信を毛嫌いする。当然、バンドは日の目を見ず、ナタリーは自分の夢を諦めて広告会社で働き始める。

 懐古主義か現実か。2人の価値観のすれ違いが、作品の重要なテーマだ。「僕も流行の音楽はあまり好きじゃないし、CDが消えてしまうのは悲しいけど…世界が進歩することを悪とは思わない。リアムとは方向性が違うね」と苦笑する。

 劇中でリアムが所属するバンドの曲は、ミュージシャンとしても活動するホワイトハウスが作詞を担当した。「今まで築き上げた自分の中のルールみたいなものを取っ払って、自由に取り組むことができた」と話した。

 映画は9日公開。


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