2018年11月1日 18:50 | 無料公開
18人が死亡した台湾の特急列車脱線事故で、車両を供給した日本車両製造は1日、速度を抑える「列車自動制御保護システム」(ATP)が「切」の状態を指令に知らせる機能が作動していなかったと発表した。図面で確認したところ、情報を伝える配線が未接続のまま出荷されていた。
台湾当局などによると、事故は列車の速度超過が原因とみられ、運転士は事故前に無線で指令にATPを切ったと報告。そのため、日本車両製造は「通知機能が働かなかったことと、事故とに因果関係はなく、制御機能自体にも問題はない」としている。ただ、「設計担当者の確認不足だった」とし、再発防止に努めるとした。