東洋ゴム、三菱商事と提携 20%の出資受け入れ

 東洋ゴム工業は1日、三菱商事を引受先とする509億円の第三者割当増資を実施し、業務提携すると発表した。三菱商事の出資比率は20%に高まり、東洋ゴムに役員を派遣する。

 東洋ゴムは、2015年に発覚した免震ゴムなどの性能偽装問題で巨額の損失を計上し、事業売却などに取り組んできた。三菱商事との提携により、主力のタイヤ事業の基盤を強化するのが狙い。

 東洋ゴムは三菱商事の海外営業網を活用し、販路開拓や外部企業との連携による技術力の向上などに取り組む。調達した資金は、マレーシアや米国のタイヤ工場の生産能力増強に活用するほか、新たな生産拠点の建設に充てる。


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