中国の万達、遊園地運営権を売却 「ディズニー」目指し失敗

中国の大連万達集団の王健林会長=21日(ゲッティ=共同)

 【上海共同】中国不動産大手、大連万達集団は31日までに、山東省や四川省など国内13カ所のテーマパーク運営権を同業の融創中国に売却すると明らかにした。「中国のディズニー」を目指したが、経営難により失敗。中国メディアによると、売却額は約62億8千万元(約1千億円)。

 万達の王健林会長は「中国の不動産王」と呼ばれ、中国経済成長の波に乗り業績を拡大。積極的な投資で米映画館チェーンを買収するなど事業を多角化させてきた。

 テーマパーク建設にも力を入れ、王氏は上海ディズニーランド開園の際には対抗心をむき出しにして「今後20年は利益を出させない」などと語っていた。


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