弘前城の石垣解体ほぼ終了 経年劣化踏まえ修復

クレーンでつり上げられる弘前城の石垣の石=26日午後、青森県弘前市

 江戸時代に築かれた弘前城(青森県弘前市)で26日、市が行っていた本丸の石垣解体がほぼ終了し報道陣に公開された。来年度から石の積み直しを始め、別の場所に移していた天守を戻す曳屋工事を経て、2023年度に修復を完了する予定。

 経年劣化で崩落の恐れがあった。解体は昨年4月から始め、最終的に約2170個の石を仮置き場へ移した。この日も現場の作業員が、本丸にある約4トンの石1個をクレーンでゆっくりと持ち上げ、地面に下ろした。

 市弘前城整備活用推進室の古川勝室長は「工事は計画通りに進んでいる。100年以上続く石垣を造っていかなければならない」と話した。


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