2018年10月26日 08:46 | 無料公開
今回見つかった雑誌「カシコイ」の一部=14日、京都市の京都国際マンガミュージアム
名作「泣いた赤おに」の発表の舞台になるなど、戦前に著名な作家らが活躍した幻の児童月刊誌「カシコイ」に掲載された絵の原画100点が見つかったことが26日、分かった。専門家は「埋もれた児童文学史に光を当てる発見。立ち遅れた童画家研究にも影響を与えるだろう」と評価する。
「カシコイ」は東京の出版社「精文館」が1932年、小学校低学年向けに創刊。だが雑誌はわずかしか現存せず、実態はほとんど分からなくなっていた。
発見された100点は初山や鈴木寿雄、木俣武らの童画。精文館関係者の遺族が保管していた。鮮やかな色彩や生き生きとしたタッチが魅力的だ。