2018年10月26日 11:00 | 無料公開
近畿大チームの研究成果のイメージ
過度の飲酒などで膵臓に炎症が生じ、進行すると消化不良に伴う下痢、糖尿病などを引き起こす慢性膵炎の発症に、サイトカインと呼ばれるタンパク質2種類が関わっていることが分かったと、近畿大の渡辺智裕准教授(消化器内科学)らのチームが26日付の海外科学誌電子版に発表した。
サイトカインは細胞から分泌され、免疫反応などに関与する物質で、働きを抑えられれば、新たな治療法や予防法の開発につながる可能性があるとしている。
チームによると、慢性膵炎になると膵臓がんのリスクも高まる。飲酒、喫煙も関与するとされるが、詳しい発症メカニズムは不明。根治療法は見つかっていないという。