女川廃炉「安全設備の場所不足」 東北電社長が判断理由を説明

記者会見で女川原発1号機の廃炉決定について説明する東北電力の原田宏哉社長=25日午後、仙台市

 東北電力の原田宏哉社長は25日の記者会見で、女川原発(宮城県女川町、石巻市)1号機の廃炉決定を正式に発表した。判断理由について「消火や電源などの安全対策設備の追加設置に必要なスペースが不足しているため」などと説明した。

 再稼働させる場合の採算性も合わせて検討し、廃炉を最終判断した。同社は女川2号機、東通原発1号機(青森県東通村)の再稼働を目指して、原子力規制委員会の審査を受けている。原田社長は「今後はこれらに資金や人員などの経営資源を集中する」と述べた。

 会見に先立ち、原田社長は宮城県庁で村井嘉浩知事に廃炉決定を報告した。同社は女川町や石巻市にも伝えた。


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