自在に変形するロボット触手開発 「火中の栗を拾う」活躍に期待

開発されたロボットアームで、火の中のがれきをつかみ取る実験=5日(多田隈建二郎東北大准教授提供)

 火に強いチタンのつぶつぶ付き“触手”で、自由自在に物をつかみ取るロボットアームを多田隈建二郎東北大准教授(ロボット機構学)らが25日までに開発した。くぎやガラスが散乱した被災地や火事場での救助、後片付けで「火中の栗を拾う」活躍が期待される。

 地震で折れたり、熱で溶けたりした物もつかめる上に、消防用ホースと組み合わせれば消火作業にも使える。多田隈准教授は「放射線の影響で作業が難しい福島原発の廃炉作業でも役立つ可能性がある」と話している。実物は11月2日に福島県南相馬市で公開する。

 アームは全長約1・5m。先端が触手のように8本に分かれチタン粒が付いている。


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