仁徳天皇陵で初の共同発掘開始 年代絞る埴輪発見に期待

 宮内庁が仁徳天皇陵に指定する堺市の大山古墳(5世紀、全長486メートル)で23日、同庁書陵部と堺市による発掘調査が始まった。陵墓を「皇室の祖先の墓」として立ち入りを制限している宮内庁が、自治体と共同で陵墓を調査するのは初めて。

 日本最大の前方後円墳である大山古墳を巡っては、築造年代や被葬者像について学界で論争が続いており、今回の発掘調査で年代の手掛かりとなる埴輪など新たな遺物が見つかることが期待される。

 参加する堺市の職員は、これまでにも付近の古墳を発掘した経験があり、埴輪が出土すれば、近くの古墳の埴輪と同じかなど、宮内庁とともに検討することになる。


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