泊原発で防災訓練、台風も想定 住民ら1万人参加、北海道

 北海道は22日、北海道電力泊原発(泊村)の重大事故と台風の複合災害を想定した原子力防災訓練を実施した。30キロ圏にある13町村と共催で、住民ら約1万人が参加。9月の地震で道内が全域停電になったことを踏まえ、放射線監視装置(モニタリングポスト)の電源を確保する訓練も盛り込んだ。

 台風が上陸する中、運転中の3号機が炉心損傷に陥り、放射性物質が放出されたとのシナリオ。7月の西日本豪雨などを受け、台風も初めて想定に加えた。

 ニセコ町の旅館「ニセコアンヌプリ温泉湯心亭」では、大雨や暴風の警報が解除されたと想定し、中国人ら観光客約20人を従業員がバスに誘導した。


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