住民に最大20万円の和解案提示 相馬市の原発集団ADR

 国の原子力損害賠償紛争解決センターは、福島県相馬市玉野地区の住民419人が東京電力に福島第1原発事故の慰謝料増額を求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、最大20万円を賠償する和解案を示した。住民側弁護団が21日、記者会見して明らかにした。

 弁護団によると、和解案は事故が起きた2011年に限り、事故当時19歳以上の住民に月1万〜2万円、妊娠していた住民に月5千〜1万円を上乗せする内容。18歳以下は国の指針で別に賠償が定められていることや、年齢などによって精神的苦痛も多様だとして対象外とした。


  • LINEで送る