日之出海運が国内撤退へ 関空橋衝突事故で

関西空港連絡橋に衝突したタンカー宝運丸=9月4日(関西空港海上保安航空基地提供)

 台風21号の強風で関西空港と対岸を結ぶ連絡橋に衝突したタンカー宝運丸(2591トン)を所有する日之出海運(福岡市)が、来年3月に国内の海運事業から撤退する方針を固めたことが18日、同社への取材で分かった。

 清水満雄社長は「事故原因は自然災害だが、多くの人に迷惑を掛けたのは事実。何らかの責任を取る必要があると判断した」と話している。

 同社は宝運丸など国内用タンカー2隻を所有。宝運丸は事故で破損し、修復に数億円かかる見通しのため、廃船にする。もう1隻のタンカーは近く売却する。海外向けの海運事業は継続する。


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