財務省、部下の上司評価制導入へ 文書改ざんで組織改革案

 森友学園を巡る決裁文書の改ざん問題などを受け、財務省が検討していた組織改革案の全容が18日、分かった。上司の人事評価に部下も関わる「360度評価」の導入や文書管理の徹底が柱で、今冬にも一部対策を試験的に取り入れる。職員向けの説明会は実施済みで、19日に公表する。

 360度評価は、上司だけでなく部下や同僚など周囲が多面的に対象職員の勤務成績を判定する仕組み。改ざんを許容する閉鎖的な組織文化を打破する狙いがあり、来年1月に始める計画だ。組織の風通しを良くするため、職場座談会の実施や相談員制度の導入にも取り組む。


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