水銀ランプの生産終了へ パナソニック、水俣条約に対応

パナソニックが生産を終了する水銀ランプ(左)。右は切り替えを促すLED照明=大阪市

 パナソニックは17日、2020年6月末で水銀ランプの生産を終了すると発表した。明るさが強いため体育館や倉庫の照明、投光器、街路灯に使われているが、水銀による環境汚染や健康被害の防止を目指す「水銀に関する水俣条約」で21年から製造と輸出入が禁止されることに対応し、今後はLED照明への切り替えを促す。

 水銀ランプは1990年代をピークに広く普及し、パナソニックは現在、国内市場の約3分の1のシェアを持っている。ただ点灯してから明るくなるまでに時間がかかったり、虫が集まりやすかったりするなど難点もあり、光源ランプ全体の売上高に占める割合は1%ほどに縮小した。


  • LINEで送る