出光・昭和シェルが新経営戦略 統合効果600億円に拡大

記者会見する昭和シェル石油の亀岡剛社長(左)と出光興産の木藤俊一社長=16日午後、東京都内のホテル

 石油元売り2位の出光興産と4位の昭和シェル石油は16日、2019年4月の経営統合後の新会社の戦略を説明した。原油の共同調達などによる統合効果の目標を19〜21年度の3年間で計600億円とし、7月時点から100億円上積みした。出光創業家の反対による統合の遅れを挽回する姿勢を強調。首位のJXTGホールディングスに次ぐ、2強体制の確立を急ぐ。

 統合効果は原油タンカーの共同配船や国内計7カ所の製油所の一体運用に加え、石油製品の海外販売の拡大などによって達成を目指す。また3年間の投資計画を累計5千億円とし、給油所など販売網の強化や、ベトナムのガス田開発に回す。


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