北海道の温泉経営者を書類送検へ 3人死傷、硫化水素中毒か

北海道足寄町の温泉旅館「オンネトー温泉 景福」

 北海道足寄町の温泉旅館「オンネトー温泉 景福」(休業中)で2013〜14年、硫化水素中毒の疑いで男性入浴客3人が相次ぎ死傷した事故で、道警が業務上過失致死傷容疑で、男性経営者(58)を近く書類送検する方針を固めたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。

 環境省によると、温泉浴室での硫化水素中毒を巡り、刑事責任が追及されるのは初めて。

 捜査関係者によると、経営者は13〜14年にかけ、環境省が定める安全対策を怠り、利用客の男性2人を死亡させ、男性1人を意識不明の重体にした疑いが持たれている。重体の男性は脳機能障害と診断され、意識不明の状態が続いている。


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