官民連携で認知度アップを SDGs、国連担当者

取材に応じる国連広報局のジェフリー・ブレズ担当課長=15日、東京都渋谷区

 国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、国連広報局で情報発信やイベントの担当課長を務めるジェフリー・ブレズさん(51)が来日中の15日、東京都内で取材に応じ、SDGsの認知度向上には「政府や民間、非政府組織(NGO)が連携した取り組みが鍵になる」と強調した。

 SDGsは2030年までに貧困や飢餓の撲滅、男女平等の実現などを目指す。ブレズさんは、社会貢献としてだけでなく事業戦略に位置付ける日本企業が増えていることを歓迎。経団連などの推進の動きに触れ「日本での成功事例は他の国の参考になる」と話した。

 一方、広告代理店の電通が2月に実施した調査では、日本での認知度は約15%にとどまった。ブレズさんは、お笑いタレントやテレビアニメなどと連携した広報活動が始まっていると紹介し「エンターテインメントの力も活用し、より多くの人に訴えていきたい」と語った。


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