風疹1100人超、昨年の12倍 首都圏で拡大

週ごとの風疹患者数の推移

 首都圏を中心に風疹の流行が拡大し、国立感染症研究所が16日に発表した集計で、今年の累積患者数が昨年の12倍近い1103人となった。1週間で135人の増加。今後、妊娠中の感染が原因で胎児の目や耳、心臓に障害が起きる「先天性風疹症候群(CRS)」の患者が増える懸念が強まっており、CRSの子を持った母親らは、ワクチン接種を呼び掛けている。

 根本匠厚生労働相は閣議後の記者会見で「大規模な流行になるかは引き続き動向を注視する必要がある」と述べた。CRSを防ぐため、妊娠を希望する女性に抗体検査を受けるよう周知を徹底する考えを示した。


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