「世界孤児の日」制定訴え会合 高知出身女性の遺志継ぎ日韓有志

15日、ニューヨークで開かれた「世界孤児の日」制定を訴える会合(共同)

 【ニューヨーク共同】戦中戦後に韓国の全羅南道で3千人の孤児を育て、「韓国孤児の母」と慕われた高知市出身の故田内千鶴子さんの遺志を継ごうと、日本や韓国などのグループが15日、ニューヨークの国連本部近くで、国連での「世界孤児の日」制定を訴える会合を開いた。

 別所浩郎国連大使はあいさつで、駐韓大使だった当時を振り返り、日韓の政府間関係が時折悪化する中、今も続く田内さんの孤児院のような日韓の「心と心の結び付き」に力づけられたと指摘。孤児の日制定について「子どもの尊厳と権利を訴える努力は、国連の世界人権宣言の精神そのものだ」と意義を強調した。


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