ロシア正教会、総主教庁と断絶 ウクライナ正教会の独立で

15日、ベラルーシの首都ミンスクで、ロシア正教会の幹部会合の結果を記者団に説明するイラリオン府主教(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシア正教会は15日、ベラルーシの首都ミンスクで幹部会議を開き、キリスト教東方正教会の最高権威とされるコンスタンチノープル総主教庁(トルコ・イスタンブール)との関係断絶を決定した。ロシア正教会が管轄下に置いてきたウクライナ正教会の独立を総主教庁が事実上認めたことを受けて猛反発していた。

 東方正教会では各国教会は原則的に対等な地位にあるが、ウクライナ問題を巡り最大勢力のロシア正教会と総主教庁の分裂が鮮明となった。

 会議終了後にロシア正教会のイラリオン府主教は「総主教庁の決定は違法で受け入れられない」と強調し、決定の変更を求めた。


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