日中シンポジウムが共同声明 北東アジアで平和秩序を構築

「東京―北京フォーラム」の記者会見で、発言する中国の趙啓正・元国務院新聞弁公室主任(中央)=15日、東京都港区

 日本と中国の政財界人らが安全保障や外交を議論するシンポジウム「東京―北京フォーラム」は東京で15日、北東アジアにおける平和秩序の構築や覇権主義への反対などを盛り込んだ共同声明「東京コンセンサス」を発表して閉幕した。

 声明は朝鮮半島の非核化での日中協力の強化を訴え、非核化の動きを「北東アジア全域の平和秩序の建設につなげるべき」だとした。尖閣諸島などを巡り対立する東シナ海情勢を念頭に「海上法執行機関を含めた、より大きな危機管理メカニズム」の早期構築が必要と指摘した。

 同シンポは民間非営利団体「言論NPO」と中国国際出版集団が主催。05年から毎年開かれている。


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