海賊版サイト遮断、法制化に両論 有識者会議で修正案を議論

海賊版サイト対策を検討する政府の有識者会議=15日、東京都千代田区

 政府は15日、海賊版サイト対策を検討する有識者会議を開き、中間報告書の修正案を示した。焦点となった、強制的に閲覧を止める「接続遮断(ブロッキング)」の法制化は賛否両論を併記した。事務局は今回での取りまとめを目指すが、遮断は「技術的な可能性を排除しない」と含みを持たせる記述があり、反対派は異議を唱えた。

 会議では、著作権侵害の拡大阻止へ接続遮断を求める出版業界の委員と、憲法が定める「通信の秘密」を侵すと懸念を抱く通信業界が対立。一部でも接続遮断に前向きな記述があれば、政府が法改正作業を進めると反対派は警戒している。


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