世界遺産の沖ノ島、社殿修復終了 氏子らが祭神迎え入れ

世界文化遺産の福岡県宗像市沖の沖ノ島=13日

 世界文化遺産となっている福岡県宗像市沖の沖ノ島で、宗像大社「沖津宮」の社殿修復が終わり、大社の神職や氏子らは13日、島内の別の場所に移していた祭神を再び迎え入れるとともに、修復を祝う神事を営んだ。

 沖ノ島は、宗像市沖約60キロの玄界灘に浮かぶ孤島で、大社が丸ごと所有している。女人禁制で、男性も日々の神事を執り行う大社の神職以外、上陸が禁じられている。

 大社の記録によれば、遅くとも江戸時代前期の17世紀中ごろには、島に社殿があったとされる。今の社殿は木造で1932年に建て替えられたものだが、傷みが激しかったため、大社は今年2月から修復作業を開始した。


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