トルコで拘束の米牧師帰国へ 裁判所が軟禁解除決定

7月、トルコ西部イズミル県の自宅に戻ったブランソン牧師(AP=共同)

 【イスタンブール共同】トルコ西部イズミル県の裁判所は12日、テロ関連の罪に問われた米国人のブランソン牧師の自宅軟禁と出国禁止措置の解除を決め、牧師は釈放された。弁護士は、牧師が米国に帰国する見通しだと述べた。トルコメディアが伝えた。世界経済の動揺を招いた米国とトルコの対立が緩和に向かいそうだ。

 トランプ米大統領は12日、「ブランソン牧師が解放された。もうすぐ帰国する!」とツイッターに書き込んだ。

 トランプ政権は8月、牧師拘束を理由にトルコへの制裁を発動。トルコ通貨リラが急落した。これを契機に新興国通貨が対ドルで乱高下するなど、世界の金融市場を揺るがした。


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