警官制圧死、県が解決金で和解 鹿児島地裁、2500万円支払い

 鹿児島市で2013年、鹿児島県警の警察官に取り押さえられて窒息死した男性=当時(42)=の遺族が、県に約9100万円の損害賠償を求めた訴訟は11日、県側が解決金として2530万円を支払う内容で鹿児島地裁(日景聡裁判長)で和解した。県警は職務上の注意義務違反を認め「職員への指導を徹底し、再発防止に努める」とのコメントを出した。

 訴状などによると、男性は13年11月、繁華街で暴れていた際、複数の警察官に押さえ込まれ、胸や腹部を強く圧迫されて死亡した。警察官のうち2人が業務上過失致死罪に問われ、罰金刑が確定した。遺族側は15年10月に提訴していた。


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