織田信長の大溝城に土橋跡、滋賀 本丸と二の丸結ぶ

織田信長が築かせた大溝城で見つかった土橋跡と石垣。多数の瓦片も出土した=滋賀県高島市

 琵琶湖を掌握するために織田信長が1578(天正6)年、おいの信澄に築かせた大溝城跡(滋賀県高島市)で、本丸と二の丸を結ぶ土橋跡が見つかり、同市教育委員会が10日、発表した。

 大溝城は信澄が明智光秀に設計を任せた城。安土、長浜、坂本の3城とともに湖上交通の拠点だったが、82年の本能寺の変で廃城になっていた。今回の成果から湖畔にあった城の構造がより明確になるという。

 江戸時代の古図に基づいて発掘調査したところ、幅約7メートル、長さ3メートル以上にわたり、土橋跡とみられる踏み固められた整地土を検出した。


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