岐阜県PRのジビエ料理に痛手 豚コレラ、イノシシ拡大

野生イノシシの調査のため、山中で足跡などを探す岐阜県猟友会のメンバー=9月22日、岐阜市(同県提供)

 岐阜市の養豚場での豚コレラ発生が判明してから9日で1カ月がたった。岐阜県内の他の養豚施設に異常はなく畜産関係者は胸をなで下ろす一方、野生イノシシの感染が拡大。県は地域振興の一環で野生鳥獣肉(ジビエ)料理のPRに力を入れてきたが、看板食材の一つであるイノシシの食肉利用を控える店が相次ぎ、痛手となっている。

 岐阜県揖斐川町のジビエ料理店「里山きさら」は、イノシシの感染が分かって以降、メニューから外した。豚コレラは豚やイノシシ特有の伝染病で人に影響はないが、運営会社の所千加社長は「終息するまでやむを得ない。再開は見通せない」と話す。


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