河野氏、対アフリカ「質で支援」 閣僚会合で表明

東京都内のホテルで開かれたTICAD閣僚会合の閉会式=7日午後

 日本とアフリカ諸国が協力の在り方を議論するアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合が7日、東京都内で閉幕した。河野太郎外相は閉会式後に記者会見し、財政の健全性を重視する日本主導の「質の高いインフラ」を通じて、アフリカの経済成長を支援する考えを強調した。巨額の援助で進出を図る中国を意識した形だ。

 中国は経済圏構想「一帯一路」を掲げ、アフリカでもインフラ整備を加速しているが、相手国が巨額の債務を負い、返済不能になりかねないとの批判も出ている。河野氏は会見で「債務の透明性の向上が重要との認識を共有できた」と指摘した。


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