奈良・興福寺中金堂で落慶法要 300年ぶり再建

約300年ぶりに再建された「中金堂」=奈良市の興福寺

 世界遺産の興福寺(奈良市)で7日、伽藍の中心に位置し、約300年ぶりに再建された「中金堂」の落慶法要が営まれた。一般公開は20日から。

 再建された中金堂は東西37m、南北23m、高さ21m。興福寺によると、中金堂は奈良時代に建てられたが、江戸時代の1717年に7度目となる火災で焼失。1819年に仮堂が建てられたものの本格的な再建はされてこなかった。

 中金堂再建に伴い、仮堂は2000年に解体され、発掘調査を実施。創建当時の礎石はほとんどが残っていることが分かった。10年の立柱式を経て、礎石の配置を踏襲して中金堂を再建していた。

 法要は11日まで。


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