最高裁判事にカバノー氏 米政権、司法を保守化

連邦最高裁判事への就任を宣誓するブレット・カバノー氏(中央)=6日、ワシントン(連邦最高裁提供・ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米上院本会議は6日、トランプ大統領が連邦最高裁判事に指名した保守派のブレット・カバノー氏(53)の人事を賛成多数で承認した。近日中に宣誓式を経て判事に就任する。国論を二分する問題で重要な司法判断を下す最高裁の保守化が進展。野党民主党はカバノー氏の承認阻止を狙い、性暴力疑惑を追及したが、与党共和党に押し切られた。

 カバノー氏は銃規制に慎重で、人工妊娠中絶に否定的な立場。最高裁判事は終身制のため、米国の司法判断は長期間にわたり保守的傾向を強めることになる。


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