平和賞「全被害者と共有したい」 受賞決定のムラド氏が声明

ナディア・ムラド氏の写真を掲げるヤジド教徒の子どもたち=5日、イラク北部ドホーク(ロイター=共同)

 【オスロ共同】紛争下の性暴力根絶を訴え、今年のノーベル平和賞の受賞が決まったイラク人女性ナディア・ムラド氏は5日、声明を公表し「(クルド民族の)ヤジド教徒など迫害を受けた世界中の少数派や、全ての性暴力被害者とこの賞を分かち合う」と強調、加害者の処罰など、国際社会に早急な対策を求めた。

 ノーベル賞の公式サイトによると、ムラド氏は訪問先の米国で受賞の知らせを受けた。ムラド氏は「平和賞が決まり、性暴力被害者たちの声がしっかりと国際社会に届いていたことが分かった。受賞を機に、全ての被害者の声が届くようになることを望む」と語った。


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