82人分のカルテと記録発見 強制不妊手術問題、岐阜

 旧優生保護法下で障害者らへの強制不妊手術が繰り返された問題で、岐阜県は5日、医療機関や福祉施設から不妊手術を実施した可能性がある82人分のカルテや記録が見つかったと明らかにした。旧厚生省の資料では、岐阜県内で実施された不妊手術は347件とされる。

 厚生労働省の依頼を受け、県は7月、市町村や医療機関などに不妊手術に関する記録の保有状況について調査を要請。結果は9月末に厚労省に報告した。

 これとは別に県は県優生保護審査会の64人分の記録を確認。見つかったカルテや記録との関連は不明としている。

 また県の相談窓口には、これまでに1人から相談があった。


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