性暴力治療医師らノーベル平和賞 アフリカのコンゴで尽力

ノーベル平和賞の受賞が決まった、性暴力根絶を訴える活動を続けているナディア・ムラドさん(左)と性暴力を受けた女性の治療に尽力してきたデニ・ムクウェゲ医師(ロイター=共同)

 【オスロ共同】ノルウェーのノーベル賞委員会は5日、2018年のノーベル平和賞を、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)で、民兵らから性暴力を受けた女性の治療に尽力してきた産婦人科医デニ・ムクウェゲ氏(63)ら2人に授与すると発表した。

 もう1人は、過激派組織「イスラム国」(IS)に性奴隷として拘束され生還した女性ナディア・ムラドさん(25)。性暴力根絶を訴える活動を続けている。

 委員会のレイスアンデルセン委員長は授賞理由に、戦争の武器としての性暴力終結に向けた努力を挙げた。

 授賞式は12月10日にオスロで行われる。


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