築地市場、83年の歴史に幕 移転で6日、最終営業日

築地市場の最終営業日を前に、正門で記念撮影する人たち=5日午後、東京・築地

 東京都中央区の築地市場が6日正午、取引を終了し、83年の歴史に幕を閉じる。同日早朝から最後のせりが行われた後、業者は引っ越しに向けて作業に入る。移転先の江東区の豊洲市場は11日に開場する。

 築地市場は1935年、関東大震災で焼失した日本橋の魚市場や京橋の青物市場が移転して開場した。活気ある競りの光景や運搬車「ターレ」が走り回る様子が見学できることから、近年は観光客にも人気の場所になっていたが、老朽化や敷地が手狭なことなどが課題だった。


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