実質賃金4カ月ぶり減少 8月速報、給与総額は増

 厚生労働省が5日発表した8月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、物価の影響を加味した実質賃金は前年同月比0・6%減で、4カ月ぶりのマイナスとなった。賃金の伸びよりも物価の伸びが大きかった。4月の実質賃金は速報値は横ばいだったが、確報値は0・2%減だった。

 基本給や残業代などを合計した1人当たりの現金給与総額は、0・9%増の27万6366円で、13カ月連続のプラス。基本給などの所定内給与は1・4%増の24万3809円、残業代などの所定外給与は1・0%増の1万9169円だった。

 ボーナスに相当する「特別に支払われた給与」は7・4%減。


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